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〒060-0001 北海道札幌市中央区北一条西16丁目1番16号 札幌レジデンス知事公館303号
社会における繫がりの希薄化による高齢者の社会的孤立、少子高齢化からの働き手の減少、デジタル経済から生じる高齢者のデジタルデバイド(情報格差)など、高齢者を取り巻く課題はあれこれと有ります。特に医療や介護、生活支援など高齢者に関わる人材の不足は深刻であり、それを補う為にも高齢者のICT活用が推進されていますが、デジタルが苦手な高齢者は今もなお多く、あまり進んでいないのが現状です。
令和3年 情報通信白書によれば、スマートフォンやタブレットの利用率は 60歳代では73.4%、70歳代では40.8%と高齢になるにつれ利用率は大きく低下しています。理由としては、必要性を感じていない、操作方法が分からない、必要であれば他人に任せれば良い等が挙げられています。
「できる」に変える鍵は、
デジタル と アナログ の ハイブリット!!
(アナログ風に見せて、実はデジタル)
①ビデオ通話の活用
デジタルと聞くだけで嫌になってしまう高齢者は多いです。高齢者に若い人のようにデジタル機器を使ってもらうのは難しいですが、つながりを持つことができれば、つながった人が依頼内容の手配を行うことで高齢者の生活支援DXは可能となります。
ビデオ通話は、高齢者側はワンタッチのみで操作は一切不要です。また、対応する側は反応や表情を見ながらの会話から、相手の気持ちに寄り添って話しを聴くことができます。ビデオ通話の活用は機能的にはデジタルですが、コミュニケーションとしては人との対話でありアナログ的で高齢者には親しみやすく、しかも操作はワンタッチするだけ、言わば両方の良いところを取ったハイブリットな方法といえます。
②センサー情報の活用
高齢者の生活を見守るには、センサーの活用が有効です。近年は夏場の室温管理が重要事項となっており、温度センサー情報は熱中症を未然に防ぐのに役立ちます。そのほかにもドアの開閉情報や照明の使用状況、水道の利用状況などをセンサーで取得することで、遠隔からの見守りをさりげなく行えます。
また、IoTシステムによりセンサー情報を複数箇所からリアルタイムで収集することで、生活の異変を早期に知ることができます
③データ履歴の活用
本人や家族のことなどの基本情報のほか、健康に関する記録や対話から得た情報は、コミュニケーションにおいて大いに役立ちます。それらデータ履歴を活用しながらの対話は、自分のことを知ってくれているという安心感につながるものです。また、対応する人が変わっても、履歴を読むことことで継続性のある対話が保てます。
④API連携の活用
APIとは、異なるアプリケーションやシステムを繋ぐもので、API連携することにより、他分野と協力して業務やサービスを拡張することができます。
生活の様々な場面でデジタル化が進んでいます。病院での受付はカードリーダーで、スーパーではセルフレジが増えていますが、利用をサポートする人が必ず配置されているため、高齢者もあまり困惑せずに行えています。一方、自宅においては、サポートする家族がいない場合、高齢者がひとりでデジタル機器を操作しなければなりません。
我が国では行政手続きのオンライン化が進められており、今後は様々なことがオンラインで行われるようになります。また、近年は自然災害も増えていることから、インターネットから最新情報を得て、緊急時の通信手段も電話回線より繋がりやすいことからオンラインに頼り、そうなればデジタルデバイスは命綱ということになります。
高齢者のデジタルリテラシー(デジタルについての理解・活用する能力)の向上については、加齢からの理由で難しいことも多いです。その上で、高齢者にも優しいデジタル化を進めるには、リテラシーが不要で、それを「技術」と「人」がサポートすることで、高齢者とデジタルとのつながりを確立することが重要だといえます。
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